蔵便り
- 日本酒の表示を純国産のみに限定するというニュース
- 2015.06.11
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テニスか卓球をそろそろ再開したい総務のしゅんです。
さて、題名につけたこのニュース。
今朝テレビを見てたらなにやら、財務省が日本酒の定義を変えるとかなんとか・・・。
えっ・・・
急に何言ってるの!?と思いよくきいてみると
国産米や国内の水を使って国内で造られたものしか日本酒としか認めないということみたいで。
もちろんうちのお酒は全部この定義にあてはまってるのでほっとしたと同時に
ん・・・なんかおかしいな? と違和感を覚えました。
最近は海外も日本酒ブーム。先日も私はカナダで現地の方が酒造りをするようすを雑誌で見ました。
その方は、カナダでの日本酒の扱いについてこのようなことをおっしゃられました。
『まだまだ、カナダでの日本酒というお酒は認知されていないのが実情。米を蒸留して造ったアルコール度数の低いお酒という認識の方が多い。だから私が日本酒をここで造ることで、カナダに日本酒文化を広めたい』
もうすごい。。じーんと来ました。
がんばれーと思いました。
でも、この人がそういった純粋な気持ちで造った日本酒。それを『日本酒』とは呼べなくなるときがくるってことですよね。
しかし、この財務省の取り決め。
おそらくですが、弊社みたいな小さな造り酒屋のことをかばってくれている?とも思えなくもないのです。
現在、日本酒は海外で人気がでて売れるようになってきているといいますが、有名な蔵元のお酒がほとんどで小さな蔵元のお酒はまだ海外に出回っていないと思います。
海外にお酒を売り込みに行くことはとても費用がかかることですからなかなか手を出せないのです。
しかしながら、最近ちらほらとそういった小さな蔵元で造られるお酒に関しても海外に出荷するチャンスをつかむことができるようになってきました。
それは弊社にしても同じことです。
しかし、そういったチャンスも、
海外において現地での日本酒造りが盛んになり、日本や海外の大手企業が大々的にPRをして売り込みをし始めたら・・
おそらくですが消えてしまうのではないでしょうか。
地方で小さな酒屋で造られたおいしいお酒も飲んでもらわなければ、評価されずに終わってしまうのです。
財務省さんはそれを危惧して今回のような取り決めをするようになったのかなとも思えるのです。
何かを結論付ける話がしたいわけでもないので本日はこれまでということで(^^)/