蔵便り
- ワイングラスでおいしい日本酒アワードを受賞しました!
- 2016.04.26
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なかなか更新ができずにすいません(*´ω`)
仕込みも終わり新酒ができるやいなやすぐの事。大変喜ばしいニュースがありました。
地元愛知県のお米を100%使用した弊社の純米吟醸酒 『木曽三川 純米吟醸 虹のしらべ』ですが
ワイングラスでおいしい日本酒アワードにて何と最高金賞を受賞しました!!
最高金賞の割合が上位3.9%という、全国新酒鑑評会もびっくりの審査基準をクリアできたこと
また審査内容について、レッテルを隠した完全な酒の味のみであったこと
酒の造り手としてこんなにうれしいことはなかなかありません。
『賞は味の二の次、あくまで美味しいお酒を皆さんに届けていきたい』というのが弊社の信条ですが嬉しいものはうれしい!!
後日、中日新聞でもとりあげていただき、いつの間にか仕込んだタンクの中は空に・・・。
瓶詰めされている残りのお酒も、もうあまりないそうでその際はまた来年までお待ちいただくしかありませんが・・・・。
量産できないことで、お酒を切らせてしまい皆さまにご迷惑をおかけして申し訳ありません(´・ω・`)
酒質を落とさずに酒化率をあげ、量産をすることはとても難しく・・・・。酒造りの永遠のテーマかもしれませんね。
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もう少しだけ久しぶりに記した蔵便りなので続けたいと思います。
最近居酒屋で日本酒のメニューを見ると以前とは違い、とても多くの日本酒のラインナップを見かけます。
有名銘柄を取り揃えている居酒屋、地酒をとりそろえているお店など、行く先々のお店に日本酒の個性がありとてもうれしく思います。
しかしそういった中において少しだけ残念だな~と思うことがあります。
それは、一部の日本酒嗜好家における偏った知識の吹聴です。
『俺は~~しか酒と認めない』
『純米酒以外は酒じゃない』
こういった片寄った知識が日本酒を初めて飲む方、これからの日本酒ファンに対しておかしな固定観念を植えつけてしまうことが私はとても怖いです
『日本酒って難しいものだな』『このお酒は美味しいと思うけど美味しいって言いにくいな』『このお酒頼んどけば無難なのかな』
そんな思いを持たれて日本酒を知ってもらうことが私にはとても残念なのです。
今回弊社が受賞しましたワイングラスでおいしい日本酒アワードですが、日本全国の有名蔵元からももちろん出品がされています。
その中で最高金賞を受賞した銘柄については日本酒愛好家の方でも知らない銘柄が多くあるかと思います。(もちろん弊社を含めて(‘Д’))
しかし、こちらの賞については外観を隠し、あくまで純然たる”味”のみで選ばれたお酒です。
それが有名であるか、有名でないか、純米であるか、そうでないか
そんなことはお酒を味わうために本来必要でしょうか。
おいしいか、おいしくないか、和食と飲むか、それとも洋食と合わせたいか。一人で取っておきたいかみんなと飲みたいか。
本来の日本酒の価値とはそういったところにあるのではないでしょうか。
この記事を読む皆さんにとって、日本酒がより身近になり、
『おいしい』『合わない!』など素直な意見が言うことができ、
そしてその日本酒の世界を共有できる人が増えていく。
それこそが本当の意味での日本酒文化の発展ではないでしょうか。
そしてそういった過程の中、本当の意味で木曽三川という銘柄をお気に入りとして選んでくれるお客様ができること。
それこそがどんな賞をとることよりも幸せなことじゃないかと私は思うのです。